評価方法
EVALUATION
評価はルーブリックに基づき行います
本プログラムでは、ルーブリック*を活⽤した透明性の⾼い評価を実施しています。
評価は、受講者個々の能⼒・資質の伸⻑を、段階的に明⽰した観点に基づいて判断します。
また、⾃⼰評価に加え他者評価も併せて実施すると共に、プログラム期間中に最⼤四回の評価機会を設け、継続的にその変化を可視化します。
こうして得られた結果は、受講者の今後の活動や学びの深化に活かされます。
*ルーブリック:学習⽬標の到達度を判断するために、評価の観点や尺度を⼀覧に可視化した評価基準です。
評価の観点
ルーブリックで測る能⼒
‧資質の継時的変化
総合評価
受講生による自己評価
教員による他者評価
金沢大学プログラム(シニアコース)
で用いるルーブリック
| 能力・資質 | レベル0 | レベル1 一次選抜 |
レベル2 Cステージ修了時 |
レベル3 D1ステージ修了時 |
レベル4 D2ステージ修了時 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ⅰ基礎 | 興味のある領域において、高校で受けた授業の内容を理解していない。 | 興味のある領域及び周辺領域において、高校の授業で受けた内容を修得できている。 | 興味のある領域及び周辺領域において、高校で学ぶ内容を修得できている。また、関連分野の知識の修得の必要性を認識し、自ら学習している。 | 興味のある領域においては、学士課程レベルの知識を有しており、周辺領域についても、学士課程基礎科目レベルの知識を修得している。 | 一部ではあるが、興味のある領域の学士課程、もしくは大学院課程レベルの知識と周辺領域の学士課程レベルの知識を修得しているのみならず、その知識を新しい状況でうまく活用できる。 |
| Ⅱ俯瞰 | 自己が設定した課題について論理的に説明できない。 | 自己が設定した課題について論理的に説明することができ、その課題に関わる様々な要素を抽出できる。 | 自己の課題解決に向けて、関連要素を含めて論理的に説明できることに加え、分野融合的な視座で客観的に当該課題を捉えることができる。 | 自己の課題解決に向けて、オーソドックスなアプローチからだけでなく、分野融合的な視座で新たな解決の糸口を見出そうと必要な知識の蓄積やデータ抽出ができる。 | 問題の現象を理解・説明する典型的なアプローチからだけでなく、複数の理論や説明の対象としても考察し、特に自己の課題解決に当たっては、多くの文脈の結節点として問題を捉える分野融合的な視座から、解決の糸口を探ることができる。 |
| Ⅱ国際 (コミュニケーション) |
自身のことを明解に表現する力がない。 | 興味や関心のあることについて、明解に表現でき、他者に伝える力がある。 | 興味のあることや課題と認識していることについて、自身の意見を英語で表現できる。 | 自身の研究テーマについて専門用語も交えて英語で表現できる。また、内容に関して積極的にディスカッションしようとしている。 | 自身の研究テーマについて専門用語も交えて英語で説明できることに加え、内容に関しても英語で積極的にディスカッションし、国際的な研究交流を推進することができる。 |
| Ⅱ跳躍 | 自分のこと以外に興味がなく、新しいことに取り組む気力がない。 | 興味や関心のあることを社会の中に位置付けて考えようとすることができる。 | 興味や関心のあることに関して、背後に潜むメカニズムや法則性の存在に気づくことができる。 | 対象とする課題の背後に潜むメカニズムや法則性に独自の手法でアプローチしようとできる。 | 変化する現象の背後に潜むメカニズムや法則性の存在を感知し、従来の発想に囚われず、それを大胆に発想することができる。 |
| Ⅱ独自の発想 と Ⅲ主体的探究 |
興味ある事象に対し自律的に学習・調査しようとしない。 | 興味ある事象に対し自律的に学習・調査しようとする。 | 自律的に、興味ある事象に対し自ら学習・調査し、自然や社会の課題を発見し、独自の発想で真理や解決方法を探究しようとする。 | 自律的に、興味ある事象に対し自ら学習・調査し、自然や社会の課題を発見し、独自の発想で真理や解決方法を意欲的に探究できる。 | 自律的に、興味ある事象に対し自ら学習・調査し、自然や社会の課題を発見し、独自の発想で真理や解決方法を粘り強く探究できる。 |
| Ⅲこだわり | やりたいことがない。 | 興味や関心のあることに対して、自分からアプローチできる。 | 興味のあることや課題を追求するために、様々なアプローチをし、時には失敗もしながら、目的を達成するために前進し続けることができる。 | 興味や課題の追求を続ける努力ができるだけでなく、その過程で失敗に遭遇しても自己の根幹となる考え方を大切にすることができる。 | 成功と失敗の繰り返しに一喜一憂せず、助言や批判を真摯に受けとめながらも、自己の根幹となる考え方に徹底してこだわり抜く資質を、十分に開花させている。 |